パリコーチャーファッションウィーク2017秋冬のまとめ

パリのアートファッションウィーク2017秋冬のまとめ

ファッション

パリのオートクチュールファッションウィーク2017秋冬は、ファッション業界における変革の兆しを示すものでした。季節が曖昧になる中、このエディションでは、レディトゥウェアデザイナーのほかにもメンズウェアとウィメンズウェアが並行して発表され、ファッション革命の始まりと言えるでしょう。

夏のファッションウィークの中で最後になるこのパリのウィークでは、来週の7月10日から13日までの間にニューヨークメンズも続きますが、アメリカのデザイナー、Proenza SchoulerとRodarteがパリのクチュールのスケジュールに追加されました。

パリのアートファッションウィークは、木曜日の朝に「オートジュエリー」で締めくくられました。今年のスケジュールに追加されたこの専用の日には、ChaumetやLouis Vuittonをはじめとするデザイナーたちが、自身のハイジュエリーコレクションを展示しました。

パリでの5日間の出来事の後、FashionUnitedがその週のハイライトを振り返ります。

ディオール、創立70周年をサファリで祝う

高い期待を受けて開催されたディオールの秋冬2017ショーは、フランスのファッションハウスの創立70周年と重なりました。ショーは月曜日にホテル・デ・インヴァリッドの中庭で行われました。アルベール・デカリスの古いエッチングに触発されたデザインは、ディオールが展開していくであろう5つの大陸を表しています。ジャングルを想起させるランウェイの周りには木製のキリンや象があり、上には拡大された地図が吊るされていました。チュイリのデザインは、ほとんどがグレーのコートとドレスで、すべては細いクロコダイルのベルトでとめられています。女性の探検家に敬意を表して、特筆すべき一着は黒いフルレングスの航空服でした。

アイリス・ヴァン・ヘルペン、AW17のためにイノベーションを続ける

アイリス・ヴァン・ヘルペンのショーも月曜日に行われ、ブランドの10周年を祝いました。デザイナーのウェブサイトによれば、16点のコレクション「Aeriform」は、「空気の自然と解剖学、そして浮遊する物質と軽さの概念」を探求しています。革新的で複雑なこのコレクションは、金属の薄いレーザーカットストリップを成形し、熱で接着することで形成されたドレスで構成されています。そしてドレスに加えて、水槽に潜りながら自身の音楽を演奏している5人のパフォーマンスアーティスト「Between Music」による演奏と共にショーが行われました。完璧にヴァン・ヘルペンのエレメントにインスパイアされたコレクションに合わせます。

ラゲフェルト、パリへのオマージュ

フレンチ・ファッションハウスシャネルのカール・ラゲフェルトによるショーは、火曜日にグラン・パレで行われ、パリへのオマージュとなりました。豪華で過剰なショーで知られるラゲフェルトは、猫walkを真下から眺めるゲストとともに巨大なエッフェル塔をセンターピースに置きました。デリケートなグレースーツがシャネルのシグネチャーツイードで揃い、有名な「クチュールブライド」のルックを除いて、それぞれのルックにボウラーハットが添えられていました。ショーの最後は、伝説のデザイナーであるカール・ラゲフェルトに授与されたフランス最高の栄誉のプレゼンテーションで締めくくられました。

アルマーニプリヴェ、AW17では通常の色が欠ける

火曜日にシャイヨーテ国立劇場で行われたアルマーニプリヴェの秋冬2017コレクションは、アルマーニのクチュールの古典に新しいアプローチを取り入れました。ジョルジオ・アルマーニは、スクープネックのパステルのテーラードスーツを披露し、新しい、より若々しいターゲットを狙っているかもしれません。彼のデザインで全年齢層の女性に訴えることで知られるデザイナーですが、彼が用いる色の欠如は「ミステリー」というコレクションのテーマによるものかもしれません。

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