キーリングとアリババが提携して偽造品対策を強化

グッチやイヴ・サンローランなどのブランドを展開する高級品コングロマリットのキーリングは、中国の電子商取引巨大企業アリババと提携し、プラットフォーム上での偽物販売に対抗します。

この取り決めの一環として、キーリングはアリババ及びアリペイ（Alipay）とのアメリカ連邦地裁における2015年の訴訟を取り下げ、代わりに中国の電子商取引プラットフォームと協力して知的財産権を保護し偽造品撲滅に取り組むことに同意しました。

「新しい提携は、両社の知的財産権保護への投資と取り組みのマイルストーンとなります」と両社は共同声明で述べています。「キーリングのブランドに関連するアリババの高度な技術能力により、両社は共同作業部隊を設立し、有効な情報を交換し、執法機関と緊密に連携してキーリングブランドの侵害者に適切な措置を取ることを目指します。

アリババは、偽物販売への取り組みが不十分であるという非難に直面しており、今年早い時期にルイ・ヴィトンとの対偽造品同盟を結成するなど、その認識を変えるための努力をしてきました。また、サムスンやスワロフスキーなどのブランドとも提携し、偽物対策において「ビッグデータ」と最新の技術を活用した国際的な取り組みを行っています。