ステラ・マッカートニー、ガブリエル・マッジオを新CEOに任命

ステラ・マッカートニーは、2021年10月21日よりガブリエル・マッジオを新CEOに任命すると、WWDが報じています。

WWDによると、マッジオはステラ・マッカートニーの本部に配置され、マッカートニーとシニアリーダーシップチームと共に働くことになります。彼はCEOとして10年間ブリティッシュデザイナーブランドを離れ、オランダのファッションブランドScotch & Sodaで同じポジションに就任したFrederick Lukoffの後任となります。

マッジオは、先月退任するまで、イタリアのファッションハウスMoschinoの総支配人を務めていました。また、彼はジョルジオ・アルマーニ、グッチ、そして最近ではボッテガ・ヴェネタなど、ファッション界の大手で数々のシニアポジションを務めてきました。

「ガブリエルは、ブランドが次のステップに進むという非常にエキサイティングな時期にステラ・マッカートニーに加わります」とマッカートニーはWWDに語りました。「ブランドとして、私たちはファッションにおける最も関連性のあるアジェンダを推進し続けており、ガブリエルがチームに加わることで、ブランドの巨大なポテンシャルを実現できるようになるでしょう。」

ガブリエル・マッジオが新しいステラ・マッカートニーのCEOに就任

この任命は、ステラ・マッカートニーがLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンとの提携を開始する重要な時期に実施されます。ステラ・マッカートニーがフランスのファッションコングロマリットKeringから離脱し、長期のライバルであるLVMHに加わる選択をしたことは、今年の7月に報じられました。本来は2020年まで完全に独立する予定だったマッカートニーは、ビジネスと戦略の面でブランドの世界的な発展を加速させるためにLVMHと提携することを決めたのです。

フレンチラグジュアリーグループと提携する決断について語る中で、マッカートニーは2018年に会社の全所有権を取得して以来、複数の提携と投資のオファーを受けてきたが、その中でもバーナード・アルノーとアントワーヌ・アルノーのオファーには敵わなかったと述べました。彼女は次のように述べています。「ステラ・マッカートニーブランドへの情熱とコミットメント、そして持続可能な高級ファッションのグローバルリーダーとしての価値への信念を、彼らが示してくれたことは本当に感動的でした。」

マッカートニーは現在、LVMHの執行委員会に対して持続可能性の特別顧問に任命されています。

写真クレジット：ステラ・マッカートニー、Facebook