10年を定義したファッションアイテムとトレンド
10年を象徴したファッションアイテムとトレンド
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10年は終わりを迎え、その中で特徴的な女性らしいシルエットや小物も去っていきました。イザベル・マランのベケットウェッジスニーカーやディオールのロングプリーツスカート、さらにはバルマンのショルダージャケット、アーミートレンドやセリーヌのフィービー・ファイロによる影響力のあるミニマリスト・ インテリジェントなワードローブなど、FashionUnitedは2010年から2019年にかけて発表された多くのアイテムとトレンドを選びました。
2010年-2012年:Mad Menのシルエット、ウェッジスニーカー、および「バルマンマニア」。
10年は、アメリカのシリーズ「Mad Men」の影響で始まりました。女性の役割を持つ50年代と初期60年代のワードローブは心に響き、広がるスカートのシルエットへの憧れを生み出しました。2010年のプラダの秋冬コレクションは、髪をボリューミーなバンにまとめ、強調されたウエストラインのレトロなルックを提案することでその典型です。
ファッションはジョアン・ホロウェイとペギー・オルソンのルックを取り入れる間もなく、イザベル・マランのシューズスタジオは2010年秋冬コレクションのためにスニーカーをデザインしました。ベケットスニーカーとして多くの模倣を生み出すことになる、ベルクロで留まるスニーカーであり、ウェッジヒールは靴のデザインに隠されてトロンピロール効果があります。
2010年には一部のシーズンに始まった「バルマンマニア」は、まだ2010年にも存在しました。クリストフ・デカルナンのデザインコードである構造的なショルダーとスリムなシルエットが、バルマンのアーティスティックディレクターとしてのコードとして定義されます。2010年春夏コレクションの軍服トレンドへの強い貢献となるであろう、キラキラとしたショルダーを持つオフィサージャケットもあります。
しかし、緑色は2010年初頭にリストのトップにある色だけではありませんでした。ハンナ・マクギボンによるクロエのショーの影響を受けて、キャメル色もファッションの首都の街々に彩りを添えました。クリエイティブディレクターは特に大きなベージュのケープや長いヌードコートに関心を抱きます。
快適さという意味の分野では、セリーヌの新しいクリエイティブディレクターが象徴的なラグジュアリーハウスに参加します。フィービー・ファイロと彼女のミニマリストで知的なデザインライン。彼女のシルエットの洗練された輪郭だけでなく、アクセサリーの輪郭も、すべての主要なプレタポルテチェーンによって模倣されます。英国のデザイナーは特にセリーヌのレザーグッズを商業的な成功に導きました。代表的なバッグには、2009年に作られたコンパクトサイズのフリルのない「クラシックバッグ」があります。
2012年-2014年:スタン・スミス、レザーパーフェクトジャケット、および知的なミニマリズム
2012年、スポーツ用品メーカーのアディダスは、ユニセックススニーカーであるスタン・スミスの販売終了を発表します。1960年代から毎シーズンリニューアルされてきたこのモデルは、まだその最後の言葉を言い切っていません。2014年、ブランドはマーケティングを再開し、現在知っている運命を提供します。白いバージョンで再解釈され、緑の舌で装飾されたこのシューズは全面的な賛同を受け、バレリーナモデルを完全に置き換えることになりました。ジーンズ、スカート、ワンピースまで、スニーカーはすべてと合わせて履くことができるようになりました。
上半身については、レザージャケットはイヴ・サンローランの後継者であるエディ・スリマンによって必須アイテムとなりました。影響力のあるデザイナーのロックなオーラと中性的な魅力は、この小さなレザーアイテムに現れ、斜めに開くジッパーが特徴です。なお、スリマンの細身のシルエットの特徴でもあるハイウエストのスリムジーンズも印象を残しています。
2012年には、新しくケンゾーに赴任したアーティスティックデュオのフンベルト・レオンとキャロル・リムが、タイガースウェットシャツを発売します。大成功です。彼らのシュールで奇抜なボキャブラリーは、野生動物やエゾテリックな視点で表現され、成功の秘訣となりました。
もうひとつの快適なアイテムは、プレッドスカーフです。その広々とした長い形式は、衣類アクセサリーというよりはブランケットに近いものですが、寒い季節に首元に巻かれることがよくあります。このアイテムは、ルイ・ヴィトンの2012-2013年秋冬キャンペーンでモデルのヴェルナー・シュライヤーが着用しているルックと似ています。
靴に関しては、スニーカーの着用が全面的に受け入れられた快適さは、ソックスと一緒に履かれるビルケンシュトックサンダルの組み合わせで新たな形を見つけました。長く流れるようなトレンチコートと組み合わせると、大胆な組み合わせは2013年にパリ版のVogue誌で発表されたファッションストーリーで永遠に不朽のものとなります。それ以来、風通しの良いドロップが特徴的なトレンチコートは「it」アイテムとなりました。